【ラノベ・感想】『ユア・フォルマ‐電索官エチカと機械仕掛けの相棒-』

今年の第27回電撃小説大賞にて大賞を受賞した『ユア・フォルマ』を読んだ。
吹雪の幻覚を見せるウイルス感染の事件を解決するために組まれた天才的情報処理能力を持った電索官エチカと機械仕掛けの相棒、ハロルドが人間の感情、記憶全てを記録するユア・フォルマを頼りにウイルスの事件と共にエチカの過去を解いていくのだが、そんなエチカを圧倒していくハロルドの一切臆さないハロルドが最高でした!
珍しくSFを読んだわけなんですけど緻密で細かいながらも分かりやすい伏線の回収と丁寧に解説された設定で個性的でよくある凸凹のダブル主人公(?)なんだけどハロルドのすっとぼけた性格の柔らかさが相まってするっと2日で読めた。面白い。「SFは難しそう!」と身構えちゃう人でも結構するっと読めると思う。
順序良く分かりやすい文章なので文体の点も良き。