アウル氏が選ぶ2021年ベストアルバム50選・国内編
2021年11月までに日本でリリースされたアルバムのランキングです。
1位から50位までです。
去年は国内外でまとめて1位はJonsiのアルバムでしたが去年も豊作で今年もコロナ禍を吸収していくようなアルバムしかり、コロナ禍で発生した社会問題(SNS、BLM、自殺...)をテーマに歌詞や音楽性が大きく反映された作品がありました。勿論それらに流されていないような作品も多くその社会と音楽の距離も含めて考えさせられました。
それでは多分50位から見て行って最後に1位を見たってつまらないだろうから1位から書いていきます。意外性のないものばかりです。ご容赦ください。
1位から9位までは簡単な感想を書いてます。それ以下は書いてません。
毎年恒例エクセル貼り付け。スマホの人見れなかったらごめ"ん"ね"!!
アーティスト | タイトル/感想 | |
1位 |
KID FRESINO |
『20,Stop it.』 あまりヒップホップは聴かないけど1位にヒップホップ。 松たか子主演のドラマ主題歌でも話題になり2021年邦楽史終始話題の尽きなかったラッパー/トラックメーカー。ラップというよりポエトリーリーディングのようなフロウからテンポが尖っていくフロウと楽器同士のリズムの組み合わせから生み出される世界観はバチクソ快感で今年一番繰り返し聴いたアルバムだエレクトロニックやドープな空気を生む低音の多様で生み出すグルーヴ。様々な音を使用しているがミニマルに聴こえる音の配置も秀逸だ。長谷川白紙とカネコアヤノといったヒップホップとはまたジャンルの離れたミュージシャンとのコラボでも見事相互作用し殺し合わずに違和感なく共鳴しているのはこのアルバムのすごみだ。 |
2位 | millennium parade |
『THE MILLENNIUM PARADE』 囃子から始まり、ジャジーなサウンドにお祭り騒ぎな曲調で機械的なサウンドを詰め込み、曲が進んで行けば行くほどサックス、ボコーダー、ラップ、オーケストラと言った多彩な音使いで世界観は拡張していくこれまでに大胆に使用されてこなかった音をロックの文脈に落とし込みクロスオーバージャズ的なアプローチと頑なに混とんとしエレクトロニックバンドBlack Boboiのメンバー、ソロとしても活躍するermhoiのアイコニックなボーカルは現代社会の冷徹さもどこか感じさせる。アルバムとしては粗さも感じるが一曲一曲の完成度の高さ、尖り具合のインパクトは14曲通し文句は思いつかない。ただ常田のボーカルは苦手。 |
3位 |
カネコアヤノ |
『よすが』 何を歌っても引き寄せる荒っぽくもなだらかな、叫ぶようにも囁くように、ぎゅっと胸を締め付ける歌声。誰も寄せ付けるでも、遠ざけるでもない媚の売らない暖かいギターの音色に乗った希望や肯定をする歌詞はコロナ禍に溺れかけていた者たちの道しるべであったはずだ。 |
4位 |
betcover!! |
『時間』 こういう時に『助けて助けて助けて助けて――』って使うんですかね。今年一番奇怪だったアルバム。アートロック、プログレ……。重たくどんよりした音に時々不協和だったり、スネアのダルい、不穏さ。狐のグランジロックのような荒々しいパートから変化し、鬼気迫るドラムに蠢くようなエレキ。テンションが一曲一曲変化するが低音とドラムのリズムを軸にテーマが統一していてアルバムの完成度が断トツで高い。ちゃんとした批評できなくて、ごめ"ん"ね"! |
5位 | 折坂悠太 |
『心理』 これまでのアルバムからポップに振り切りフォークとポエトリーリーディングから鯱と荼毘のプログレみたいな不穏なイントロも独特の泥臭さと誠実な芯が垣間見させ全楽曲のタイトルが単語で統一されているのも堅苦しさが無いのもありフラットに楽曲が聴けた。坂本九のような独特な歌唱はクセになるので未聴の方がいたらこれを機に聴いてくれるかな。どうぞぉ |
6位 | adieu |
『adieu2』 プロのシンガーの度肝も引っこ抜くだろうクリアでドリーミングな声に女優さながらの表現力が注ぎ込まれている。君島大空や前作同様に小袋成彬が作詞、作曲してる楽曲にアレンジ、プロデュースは藤井風のプロデュースも手掛けるYaffleといった布陣で仕上げられたミニアルバムにしても傑作と言ってもいいほどのインパクトのある濃い内容になっている。 |
7位 | ROTH BART BARON |
『無限のHAKU』 初めてThe XXを聴いた時に似ている。音楽性は違うが最小限の音の組み合わせから生み出される浮遊感。The XX程音が少ない訳ではないけれどフォークロア的な音と音の組み合わせとどこか質素なぽつぽつとした音が寄り添う。海外で主流になっているアンビエントフォークなサウンドを組み合わせ、穏やかで誰もが足を止めてしまうような存在感のあるハイトーンな三船雅也のボーカルは唯一無二だ。アイナジエンドとコラボしたBLUE SOULSのポップソングから打って変わりセルフカバーでアレンジはフォークロアなアプローチが用いられROTH BART BARONの音になっているのも注目できるポイントだ。 |
8位 | Tempalay |
『ゴーストアルバム』 内心1位に選びたい程大好きなアルバムだ。シンプルなギターのカッティングと漂うような曇ったサイケサウンドがクセになる。 所謂Just the Two of Us進行がメインでメロディの繰り返しが多いがそれがキャッチ―になっている。締めの大東京万博のテーマはアルバムを総括するような揺蕩うメロディと変化していくさまが聴き終えた後の疲労感とまた繰り返したくなるような中毒性を持っている。 |
9位 | 踊ってばかりの国 |
『moana』 ドリームポップ、フォーク、ロック……どの文脈を切り取ってこの音楽性になったのか、混ざるような、混ざり切ってないようなそれぞれ個性的な演奏の音色が不思議と溶け合い世界観を作っている。 |
10位 | パソコン音楽クラブ |
『See-Voice』 |
11位 | 小袋成彬 |
『Strides』
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12位 | 東京事変 |
『音楽』 |
13位 | 揺らぎ | 『For you,Adroit it but soft』 |
14位 |
ずっと真夜中でいいのに。 |
『ぐされ』
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15位 | DIALOGUE+ | 『DIALOGUE+1』 |
16位 |
XOXO EXTREME |
『Le carnaval des animaux』 |
17位 | Tohji,Loota,Brodinski |
『KUUGA』
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18位 | 豊崎愛生 |
『caravan!』
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19位 | RADWIMPS | 『FOREVER DAZE』 |
20位 | TENDRE |
『IMAGINE』
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21位 | BREIMEN | 『Play time isn't over』 |
22位 | ジェニーハイ | 『ジェニースター』 |
23位 |
Official髭男dism |
『Editorial』 |
24位 | Mom |
『終わりのカリカチュア』 |
25位 | TrySail |
『Re Bon Voyage』 |
26位 | 上田麗奈 |
『Nebula』 |
27位 | D.A.N. |
『NO MOON』 |
28位 | NiziU |
『U-Special Edition-』 |
29位 | SEKAI NO OWARI | 『scent of memory』 |
30位 | DYGL |
『A Daze In A Haze』 |
31位 | w.o.d. |
『LIFE IS TOO LONG』 |
32位 | WurtS |
『ワンス・アポン・ア・リバイバル』 |
33位 | METEOR |
『聴く力王』 |
34位 | 中島愛 |
『green diary』 |
35位 | 平井堅 |
『あなたになりたかった』 |
36位 | 佐藤千亜妃 |
『KOE』
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37位 | LIL SOFT TENNIS |
『Bedroom Rockstar Confused』 |
38位 | For Tracy Hyde |
『Ethetnity』 |
39位 | NEE |
『NEE』 |
40位 |
FNCY,ZEN-LA-ROCK,G.RINA,鎮座Dopeness |
『FNCY BY FNCY』 |
41位 | PEOPLE 1 |
『PEOPLE』 |
42位 | AAAMYYY |
『Annihilation』 |
43位 | SARD UNDERGROUND | 『オレンジ色の乾杯』
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44位 | ユニコーン | 『ツイス島シャウ島』 |
45位 | にしな |
『odds and ends』 |
46位 | yama |
『the meaning of life』 |
47位 | Indigo la End |
『夜行秘密』 |
48位 | Dos Monos | 『Larderello』 |
49位 | 4s4ki | 『Castle in Madness』 |
50位 | Base Ball Bear |
『DIARY KEY』 |
終わり。