小倉唯『Very Merry Happy Christmas』の何が素晴らしいのか語り尽くしたい

これまた小倉唯という声優アーティストの魅力を見出した楽曲が寒い季節に心温めるくらいに Very Merry Happy な楽曲が生まれた。

 

12月9日、小倉唯史上初の配信限定シングルが配信された。

Very Merry Happy Christmas

Very Merry Happy Christmas

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また、それと共にシングルとアルバムの表題曲だけが配信されていたがサブスクリプションにてこれまでリリースしてきたシングル、アルバムの全53曲が配信されファン達はマイフェイバリットソングのプレイリストを作成してにぎわっている真っ最中だろう。


小倉 唯サブスク解禁スペシャルムービー

 

 

今回は新曲である『Very Merry Happy Christmas』がいかにどう素晴らしいのかを私の見解と考察でかたり尽くしたいと思う。


小倉 唯「Very Merry Happy Christmas」MUSIC VIDEO

 

 

なじみ深いタイトル

 

まず唯ちゃんらしいタイトルに注目だ。

 

『Very Merry Happy Christmas』

 

この”ベリー””メリー””ハッピー”がタイトルに入った楽曲がこれまでにもある。

1stアルバムのタイトルは『Strawberry JAM』だ。

”Strawberry”にはスペルは違えど”ベリー”が入っている。

そして収録曲の一曲目である『FUN FUN MERRY JAM』にはMERRY(メリー)が入っている。

FUN FUN MERRY JAM

FUN FUN MERRY JAM

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更にはアルバムの表題曲には『Happy Strawberry』がある。”HAPPY(ハッピー)と”ベリーが入っている。


小倉 唯「Happy Strawberry」MUSIC VIDEO(short ver.)

 

他に『Baby Sweet Berry(ベリー) Love』も同じように入っている。

 

まだまだあるのだが他の楽曲はまとめて紹介すると、

2ndアルバムの『Merry de Cherry』、『エブリデイ☆ハッピーデイ』、『ハピネス*センセーション』。

 

唯ちゃんの楽曲はこれまでもベリーメリーハッピーしているタイトルであるファンにはなじみ深く感じられただろう。

 

韻を踏むタイトル

 

そしてまだタイトルの話だが、『Very Merry Happy Christmas』のもう一つの特徴は『ベリー(eii)』『メリー(eii)』『ハッピー(ii)』『ク(i)スマス』と” i ”で韻を踏みまくっているのだ。

なので単語を” i ”で韻を踏んでいるところを考えるともういっそのこと『Very Merry Happy Christmas』ではなく唯ちゃんの名前を含めて『Very Merry Happy Yui Christmas』でも良いだろうと思ってしまう。

 

そして、この韻を踏んでいるタイトルの楽曲はこれまでにもあるのでまとめて紹介する。

 

先に出た、『Baby(i) Swe(i)et Berry(i) Love』、『Merry (eii)de Cherry(eii)』、『エブ(i)デイ(ei)ハッ(i)ーデイ(ei)』

『Singinu-a-linginu-a-Harmony』『Baby(eiii)、baby(eiii)、baby(eiii)』、3rdアルバムのタイトル、『ホッ(ttu)ステッ(ttu)アップル(ttuu)』と収録曲の『Hop(ttu) Step(ttu) Jump(u)』『永(en)少(en)』

 

(※”ttu”は小さい”ッ”の意)

 

聴いたことあるようなイントロ?

 

唯ちゃんの楽曲の特徴としてイントロがキャッチ―で始まりワクワク感があるのが多い。

 

例えば印象的な楽曲だと『アコガレCollection!』。

アコガレCollection!

アコガレCollection!

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 ピアノの”ポーン”という音の余韻から”ピュイーー”という素早い空気を切るような効果音が鳴り一気に物語が始まるようなアレンジが盛り上がりを生んでいる。

 

”物語が始まるようなアレンジ”というのは少しの音数で早すぎないイントロのメロディがなった後に他の楽器の音が合わさる部分だ。

同じメロディを長期的に繰り返してから始めるのではなく、音の重ねるタイミングが高揚感を与えている。

3rdシングルの『Charming Do!』は少女のファンシーさを感じるイントロと歌い出しなので必聴だ。


小倉 唯「Charming Do!」MUSIC VIDEO(short ver.)

そしてそんな特徴が『Very Cherry Happy Christmas』にもあると思う。

始めの金管楽器の軽やかなメロディから静かに音が抑えられていき、様々な煌びやかな音が加わっていき歌い出しに向かっていく展開をする。その部分は『アコガレCllection!』と同じだ。

シングルの楽曲は特に近い仕組みのイントロが多いので注目して聴いて欲しい。

タイトルのこれまでの楽曲のタイトルの単語を引用しているように、楽曲の音の配色も近く、聴いた事があるような展開になっている。

 

キャリアと成長を感じるアレンジ 

 

唯ちゃんのソロ楽曲としては気になったところがあるようなアレンジだと思った。

勿論、編曲が全員同じというわけではないので”違う”と思う事は当然だ。しかし、必然的に取り入れられても違和感なくこれまで取り入れられていたアレンジ、音の選び方はどれも高い音が多用されがちだった。

勿論デビュー曲である『Raise』。


小倉 唯「Raise」MUSIC VIDEO (short ver.)

 

ドラムの音が響いているものの軽やかさを感じるようなテンポで楽曲を進行させている。

 

『楽曲の音の配色も近く、聴いた事があるような展開になっている。』と前述したが、今回はクリスマスを感じるジングルベルや煌びやかな音が使用されているのは勿論だが、珍しく、印象的なバスドラムの低音の主張をイントロから強く感じた。

 

そして、そのバスドラムが見事に合っている事に新鮮さを感じた。

 

いやなぜ、そんなにバスドラムに突っかかるのかと言うと、2017年にリリースされた『Cherry Passport』時までに残っていた歌い方の特徴であった”発音”の仕方だと合っていないからだ。

 

初期だと単語の頭のアクセントが強くなりがちだったのだが、丁寧で艶っぽさや、落ち着いた歌い方、言うなら歌唱方に大人っぽさが生まれ見事に相性が良くなっていて成長を感じた。

 

3rdアルバムでも大人っぽさが全体的にも大人っぽさを表現していて兆候すら見せていたけれど編曲で音楽性との相性と表現の幅を上げたと言えるだろう。

是非サブスクで聴けるようになったこの機会にアルバムでも良いので1stから3rdと順に聴いて変化に注目して欲しい。

 

  あとがき

小倉唯という声優アーティスト界の一人のポップアイコンを象徴するような楽曲が素晴らし過ぎて長くなってしまったので近日もう一本書きます。

 

 P.S.

当記事の読者数が少ないみたいなので続きを書くことはやめました。期待をしていた方には深くお詫び申し上げます。