Taylor Swift『folklore』★★★★★+

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読んで欲しいわけでは無いけど、大好物のTaylor Swiftの新譜が7月24日にリリースされたから自分が聴きながらリアルタイムに感じた事を細かな分析とかもせずに率直に感じた事を書いたからそれを保存しておくためにここに書いた。

 

Taylor Swift『folklore』

 

folklore=民間伝承

 

1.『the 1 』


Taylor Swift - the 1 (Official Lyric Video)

一曲目からメロディに、音の波に浸水させるバラード曲。

ピアノの柔らかいイントロ。カントリー出身のテイラーに馴染みのある軽いギターの音色。

テイラーのウィスパーに近い優しい歌声。前作の表題曲、『Lover』のようだ曲調だがフォークでアートポップのような曲。

 

the 1 =1番

 

 2.『cardigan』


Taylor Swift - cardigan (Official Music Video)

cardigan=カーディガン

 

 3.『the last great american dynasty』


Taylor Swift - the last great american dynasty (Official Lyric Video)

3曲目も打ち込みが目立つ。1曲、2曲、3曲目で曲調は明るくなっている。

冷気の漂う綺麗な空気を感じる。

the last great american dynasty=最後の偉大なアメリカ王

 

4.『exile(feat. Bon Iver)』


Taylor Swift – exile (feat. Bon Iver) (Official Lyric Video)

4曲目にして、アルバムの全体を表すんじゃないかと思うBon Iverとのコラボ曲。

どっぷりとBon Iverの世界に浸透しているし、Tayler Swiftの世界が共鳴している。

イントロのピアノからBon Iverだと分かる。

Bon Iverが始めに歌う。そして、その空気に一体化するようにBon Iverのボーカルに寄せたようなささやき声で、丁寧なメロディで流れいく歌唱。

それもまごうことなきテイラースウィフトだ。だけど、一体化しすぎている。

まるでこれまでにも一緒に活動してきたかのように、納まっている。

同調、共感能力…。

 

 5.『my tears ricochet』


Taylor Swift – my tears ricochet (Official Lyric Video)

love……

 

my tears ricochet=跳ね返る私の涙

 

6.『mirrorball』


Taylor Swift – mirrorball (Official Lyric Video)

ここまで聴いてシンプルな楽曲の連続。

ローテンポでテイラーの素朴な吐露のような楽曲達。

ベルの音、エフェクトのかかった歌。比較的きらびやかな曲。

 

mirrorball=ミラーボール

 

7.『seven』


Taylor Swift – seven (Official Lyric Video)

あからさまに明るいわけでなく、ドライにも聴こえるし、抱擁の力を持っているようにも聴こえる。

ギターのシンプルなカッティングに密かにしっとりと聴こえてくるカントリーなギター。

ピアノ、ドラム、すべての楽器が寄り添っている。どの曲も、曲のアレンジが寄り添っている。

 

seven=七

 

7.『august』


Taylor Swift – august (Official Lyric Video)

 

august=八月

 

9.『this is me trying』


Taylor Swift – this is me trying (Official Lyric Video)

 

this is me trying = これは私が試している事

 

10.『illicit affairs』


Taylor Swift – illicit affairs (Official Lyric Video)

 

illicit affairs =違法な事

 

 

11.『invisible string』


Taylor Swift – invisible string (Official Lyric Video)

ギターの同じフレーズの繰り返しでシンプルな楽曲。

カントリーという曲が彼女の根底にあるという事が明らかにわかってくるのにやはり、今は彼女のフェーズがあるかのようにワードに合った曲調が尊重されているようだと思える。でも基盤としてカントリーという音楽が合って、それがテイラースウィフトにとって表現しやすいのかと思わせる安心感を感じた。

 

invisible string=見えない文字列

 

12.『mad woman』


Taylor Swift – mad woman (Official Lyric Video)

 

mad woman=狂った女

 

13.『epiphany


Taylor Swift – epiphany (Official Lyric Video)

 

epiphany=悟り

 

14.『betty』


Taylor Swift – betty (Official Lyric Video)

タイトルは人名。女性名。

故郷を思うように、カントリー色が濃い。

ハーモニカ、ギターの切ない音色、キーボードの優しい余韻。

メッセージソングだと感じる。英語分からないけど。でも、

分かった気がする。

 

betty=ベティー(女性名)

 

15.『peace』


Taylor Swift - peace (Official Music Video)

テイラースウィフトらしいって何?と言われそうだけど、凄く『1987』までのテイラースウィフトを思い出させる曲調で「ああ、これが聴きたい」と声が漏れた。

どの曲も好きだ。

でも一番耳馴染みのあるテイラースウィフトの曲だと思った。

イカラな打ち込みがされず、もちろんダークネスな『reputation』な曲調はまるで無いそれ以前のメロディで、原点への帰路か分岐点に立った曲にさえ思った。

 

peace=平和

 

16.『hoax』


Taylor Swift – hoax (Official Lyric Video)

カントリーに戻ったのか、それとも、現代音楽の根源にある、フォークに一旦腰を預けたような楽曲でドラマチックなアルバムの終わりを聴いた気がした。

ピアノバラード。『New Year's Day』、『Lover』でもない。軽快に、饒舌なピアノ。

 

hoax=でっち上げ、作り話

 

 

 

  総合的な感想

全ての楽曲が良かった。

今の音楽シーンの吸収と、浸透をしつつ、原点である音楽性をやりつつも振り切らず漂わせて今の”Taylor Swift”が等身大で吐露できるメロディをそのまま出来上がったようなアルバムだった。

前作から1年も経たず、16曲の新曲。その間にも数曲発表している。

それでこの完成度。どの曲のタイトルも秀逸だった。

構成が複雑じゃなく、混とんとしていたり、葛藤していたり、はしゃいでいるような派手さはアルバムにはまるでない。

ただまっすぐ吐くままに吐いた、鳴るように、鳴っていた。

 

自分はテイラースウィフトが好きだ。しかし、テイラースウィフトを贔屓しているのではなく、アルバムとして絶対的にも、相対的にも、評価されるべき作品だと思った。

やっていることが、先日リリースされて話題になったボブディランの新作と近いところを感じる。

ちまちま説明するには、言葉が足らないけれど、音楽の、ラフな”音楽性”をシンプルに提示された気がする。

 

なぜ、トラックタイトルが全て小文字なのか。

生活の素朴さを表しているようにも感じるが、どういう意図があるのだろうか…?

 

ただ、物足りないのは、和訳が知りたい。

  参考記事

mikiki.tokyo.jp