米津玄師『感電』を聴いた🐏🐑

■米津玄師『感電』作詞・作曲:米津玄師 編曲:米津玄師/坂東祐大
感電

感電

  • 米津玄師
  • J-Pop
  • ¥255
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米津玄師 MV「感電」

 

12時を回ってすぐ配信されたばかりの曲を普段愛用しているiPodtouchからダウンロードをした。(書いている今はMVも公開されてしまっているが)

 

その曲は放送中のテレビドラマの主題歌で提供されると発表されるや否やたちまち音楽好きを始めそのアーティストのファンたちが興奮を覚えた。

 

その興奮を覚えたファンの一人に私もいた。

 

金曜ドラマ星野源綾野剛主演の『MIU404』主題歌、米津玄師『感電』が配信開始された。

 

さっそく楽曲をフルで聴いた。

 

イントロはサックス(?)でJazzyな始まり。『Flamingo』以降の米津玄師のフェーズを感じさせた。

 

珍しく大人びた陽気さがイントロから感じた。

 

それからゲームとかに使われそうな「ピュイーン」「コロロロ」とかコミカルな機械音で馴染みやすい楽し気な音で更に掴みはOK

 

歌い出しでは曲調に対して堂々と〈逃げ出したい夜の往来~とドラマの世界観に引き込むようにガラッと街を連想させる。

 

その上で歌では「わんわんわん」「にゃんにゃんにゃん」とお茶目なワードに対して真面目に歌っていて独特なキャッチ―さを持っている。

イヤホンで聴いていれば耳元で米津のダンディな低音ボイス言われてしまえば更に耳から心まで鷲掴みされて興奮をさせるのは確実だろ。

 

サビではまず手前に少しの間をおいてサックスの盛り上げは『Flamingo』同様巧みで良き。(というか文句の付け所なんてない…)

 

バックではギターのカッティングと軽快に進行して、ノリを作る低音のベースはこれまで通り健在だが、やはりこれまでにもジャズテイストな楽曲はあったがこれほどまでに米津カラーに落とし込まれたジャズは無かった気がする。

これまでの楽曲達でざっくりと組み合わせると『Moonlight』『Flamingo』翡翠の狼』て感じかなとか思ったりするけど前述した打ち込みのコミカルな音は新鮮だと感じたし、『diorama』の名残のある歪んだギターのリズムには「おーおー来た来た」と久しぶりに米津名義歴の最下層にある米津っぽさも感じた。

 

ボカロ時代から様々な音を使っていたし、『パプリカ』では子供向けなオモチャ的な音を取り入れて尚馴染む音の配置をしてきた。

 

それなのに…それなのに!?

またしてもそれだけじゃ済ませないで見事にご機嫌な曲調でありながらオシャレなジャズ要素を盛り込んで高尚な楽曲にも仕上げている。

 

Cメロでは歌詞通りメロウな曲調に変わって→サビのエンディング。

 

その後半でも変化球的にジャズ→ディスコにも聴こえる要素で年代問わずに聴いて刺激を与える本当に言葉通り幅広い年代聴ける曲なんじゃなかろうかと思った。 

 

 

 

 🐏🐏🐑🐏 🐏🐏🐑  🐏🐏

 

世はサブスク時代。

そんな中、一人平然と我が道を進みサブスクに流されない男がいた。

そいつの名は米津玄師

『Lemon』の大ヒットでたちまち日本の音楽シーンをガラリと変えた男。その一人だ。

サブスク時代に入って周りの流行りのアーティストがイントロから歌で注目させる手段をとっている中、彼はサブスクもやらず、時代の表現に流されない。

何故か。

それはイントロで掴む表現があるからだ。

今作ではイントロで盛り上がる表現をし、そのジャンルは確かに今の日本の音楽シーンの傾向には傾いているのは確かだが、やはり『独自性』として本来ある要素に米津の個性が盛り込まれていて、『新鮮』を築いている。

その要素の加え方は大雑把に言うとかのビートルズのようだと思っている。

ギター、ベース、ドラム、そしてボーカル。

どれも個性的で後世影響を与えるほどのクセがあって一曲一曲聴いていても歌だけでなく注目させられるメロディ、リズムがある。

表現の仕方はまるで違うが米津玄師の音の配置にはそういう個性を持っているし、確かな世界観を作っている。

それがイントロから出来ている。

イントロが無いの曲もいいが、歌に入るまでのワクワク感が無くなるものが増えちまうじゃねえか。

そんなのはあまりにも人間の心理が劣化しちまうと思うぜ?

感電』は入りからグルーブを感じる。

こういう高揚感を与えられるのは楽器じゃなきゃそうできない。そこに歌が入っていくからこそ成立している音楽は今でも山ほどある。

official髭男dism『Pretender』のヒットが一例だ。

みんな大体はサビを楽しみにしている。コアな音楽ファンじゃなけりゃそれこそだし、サビが際立ち過ぎるメロディの曲も確かに多い。

 

 

とかなんとか言っているけど長くなるのでまたそれは別のお話。

 

とにかく、サブスクがあろうが無かろうが、良い曲は良いんだよ。

人間が求めているのは快感だ。パズルでどのピースがハマるか否か。その音が一般的か否か。今の音楽シーンを未来に引き継ぐのは今の音楽ファンとアーティストにかかっている。

 

時代錯誤された音楽が売れるのは当然だ。

 

なんかの媒体に流された音楽を聴いているのは音楽好きとしてはにわかだ。その売れている音楽の中で良い曲は良いよ。というか売れているっていう事はその界隈では『良い』って事には変わりはない。悪いわけじゃない。

だからって量産型が増えるだけだ。この時代にどんな新快感を与えるか音楽シーンは常に求められている。

 

とにかく米津玄師のどの曲も好きだ。ハチの曲も好きだ。以上!"

米津びいき"でした!!

 

これから見逃した『MIU404』の3話を見るよ!!

 

(『🐏🐏🐑🐏 🐏🐏🐑  🐏🐏』←”MATOME”(まとめ)のつもりだけどあってるんかな…?)