Galileo Galilei『Birthday』一体僕は何になるんだろう?
Galileo Galilei『Birthday Studio LIVE』
”バースデイ 生まれ落ちた まぶしい光
悪魔の子 天使の子だった”
人間は生まれてくる。
誰もが母親から生まれてきて、しかし生まれた瞬間なんて覚えている人はいないだろうが、現実で良く話に聞くのは赤ちゃんが生まれたとき「嬉しかった」「おめでとう」と口を揃えて祝福の言葉を明るく発したようだ。
きっと大体赤ちゃんは泣きながら生まれてくるんだろう。覚えてないけどきっと僕もそうなんだろう。
よくこういう言葉を耳にする。
『子供は親を選べない』
赤ちゃんの身体をした自分たちはもうすでにその時の意思をまるで覚えていないけれど、親のお腹の中で、どうにか身体をくゆらせて母のお尻をくぐって生まれてくる。
生まれてきて、成長していくにつれ、葛藤を抱き、よくある思春期に見られる反抗期やもやもやが自分の望んでいる世界にならない、思い通りにいかないことを親のせいにしたりする。
経済的な面や、自分と親の意思の食い違いによって、『子供は親を選べない』という言葉が生まれたのではないかと思う。
赤ちゃんでも、非力ともいうには満を持して力を振り絞ってくぐった親の身体。
誰にでも、人を嫌う事はあるだろう。
そして、その相手を形容するとすれば、『悪魔』。
自分は天使かというと、未熟な子羊である。
まだ、成長過程。
その成長過程の中、親からお節介や心配をし自分は煙たがる。そのお節介を何か知らずに。
”愛を知る頃には戸惑っていた”
思春期の頃に向けられる親からのお節介はとても優しいというには、うっとうしく自分自身の自由を狭められてしまっている気がしてしまう。
正直なことを言うと本当は親の自己満足でしかないのではないかと疑ってしまう。
『大人は分かってくれない』
子供は親の気持ちを分からないから、こういうことが生まれてしまう。
親が、親自身が生んだ子を守りたいと思う事は、子供が自分の体の一部としていた存在だから、大事にしようとして当然な事なのかもしれない。
それを子供はきっと、『愛』とは気付きにくい。
だからきっと、その親の心配やお節介と言える表現が不器用で、受け取りにくく、子供は戸惑ってしまうんではないだろうか…?
どうするべきかどうか、正直よくわからない。
もしも、自分の子供が、成長していくにつれて、何か夢を持った時が来たとしよう。
その時、真剣に話を聞けるだろうか…?
誰もがみんなというわけではないが、将来の夢を聞いた時「無理だよ」「大変だよ」と否定をすることがあるだろう。
小学生の頃に言っていたらかわいいものだと思うが、中学生や高校生になって聞いたりすると難しそうで本当にかないそうにもない夢を言ってくる子がいると思う。
しかし、そういうときなぜ、つい否定してしまうのか。それは、親、自分自身の想像の範囲を越えているからである。自分自身が把握しきれない事を子がもしも夢見たとしたら、つい、自分だったらできないからと否定をしてしまうのだろうと自分は思っている。(もしも、この夢を納得する親がいるのだとしたらそれは、子のスキル、能力を知っていてそれに見合っている夢だと知っているからだろう。)
しかし、子供がもし、成長していき、自分の想像できない夢を口にしたとき、出来れば否定をしないで欲しい。
もう、自分のスキルとは別の次元に至っている一人の自分とは違う性格、個性や経験をしている人間になり、目標を抱いたのかもしれないからだ。
もし適当に否定し、親自身が答えを促したりしたとしても、性格が合わなかったりする場合があると思う。言ってもあくまで選択肢としての提案ならいいと思う。押し付ければ気持ちを窮屈にしかねない。
そして、迷ってしまった先で結局できなかったと嘆き、
”いったい僕は何になるんだろう?”
と迷わせることになったとき、責任がとるのは難しく、自暴自棄にさせてしまうかもしれない。
親は、成長してく子を応援して欲しい。
答えは、必ず本人が生むように促すという事が親の役目だと、そんな風に僕は思う。
それだけ。
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Galileo Galileiは2016年の最初で最後のライブをもってもうすでに活動を終了しているバンドである。
現在はボーカルがソロで『Warbear』とGalileo Galileiメンバー4人で『BBHF(旧称:Bird Bear Hare and Fish)』で新たにバンド活動、ライブを積極的に行っている。
Galileo Galileiとしては初期はオルタナティブロック、インディーロックが主体だったが、エレクトリックやシンセを取り込んでメランコリーな世界観を表現し、ドリームポップや浮遊感の感じる音楽性に成長していった。最終的には『Sea and The Darkness』というアルバムでオルタナティブロックや初期のジャンルで、テーマは暗いもので決着をつけた。
メロディーにも独特さはあるが、歌詞の世界が特徴的なバンドで童話の世界のような歌詞が多い。そして、その世界の中の物語が好きで根強いファンもいることだろう。