Aimer『Believe:Be:Leave』と、夢

 

僕は気付くと鏡に映る自分を見て、変わっていない、成長していないという事にもどかしさ、悔しさを感じて涙を流していた。

 

f:id:NecklessOwl:20200315040521j:plain

 

人は成長をしていく。

人間はみんな等しく、歳の差はあれど時間の経過は平行に成長をしていく。

身体がこの人生を経過している。

 

その人生の経過の間、自分は、周囲にいる人間達を比べてどれくらい知識や知恵を吸収しているのだろうと悩むことがある。

時間の経過は同様であるが、”何か”に費やしている時間は人間はみんな違う。

僕は本を読む。

本を買って、しかし買ってから数日特に優先度が高いわけでもない別の事をして、読み進めていないことがある。

その間自分は、読書に時間を費やしていないだろう。

自分がそうしている間、きっと、新刊のそれを読み終えて別の作品を読み始めている人がいるであろう。

読むことが得意ではないから読書をするようになったのに自分自身は、当時逃げていたのだろう。

それを誰かは”無駄な時間”と呼ぶだろう。

自身でもその通りだと思っている。

 

自分は一つ夢がある。

具体的に何か言うのは恥ずかしく言葉にすることはできないが、趣味に精通することだ。

自分は趣味を趣味でそれらに時間を費やし、費やし、夢としていることに直接的な手を時間を費やしていない。

分かっている。何が原因かは。それが楽しいのか、というと結構神経が必要なことで、自分には不慣れな作業になるから、逃げているのだと。そして、趣味の音楽、読書、動画鑑賞、更にはTwitterをしている。自分はそれらに時間を費やして、費やせていない。

そう簡単に終わる作業ではない。

下手くそだから、それを自覚するから、逃げている。

自分で作った壁で、その壁の前で目線をそらしてその向こうに向かおうと出来ていない。

最近読んだ、本では、

[rakuten:neowing-r:12788247:detail]

周りの人にそのやりたいことを話すことと説明されていた。

自分は知っている。うっさいと思うほど、それが正論だと知っていた。

なぜなら、話すことによって自分の周りにそれに合った思考を引き寄せるという効果があるという事を。

他にも効果はいろいろある。

しかし、自分は病的に、臆病に、その夢を10年近く誰にも話したことがない。あるとしても、面倒な相手にその場しのぎの為の盾として話したことはあるが、相手から参考になる意見を求めて言ったことは一度もないだろう。

自分は誰かと話をするときは基本的に相手に期待をしていない。だから、基本的に何も求めず、隠すことが多い。趣味や、生い立ちも。

なぜにそんな人間になったのかというと、幼少期にふと描いて見せた絵を両親に馬鹿にされ、間違ったときには兄から殴られ、親に殴ってくる兄をどうにかしてと言ったときは適当に誤魔化され、中学では人気だったと皮肉を込めて言って目を背けたかったくらいに同級生から集中的に隙あればいじめを受け、それを知った担任は怒る訳でもなく、僕自身が固辞して守っていた意思を鼻で笑い、親は僕に怒った表情を見せた。心配が含まれた表情だったかもしれないが、まるで自分が悪いことをされたのに、自分が怒られているようだった。

そして、何かをしてくれたわけではなかった。

静かに時間は経過し、あっけなく卒業をし、高校に入り、虐めてきた一人、二人…クラスが一緒だった。

高校に入ってからいじめはなかった。眼中になかっただろう。むしろ仲良くはしていた。

ある日、一人に、中学の頃僕の事を虐めてきたことを話した時、「覚えていない」だった。

あっけない。

自分はいじめを受けた中学の頃から生きることについてと元からアニメとか好きでキャラクターの真似をして生きていた自分はころころと性格を変える頻度を増やしていた。

基本的には、人前で一緒に話すときはなんとなく耳を傾けて話を聞いて節々で笑っているとなんとなく相手の空気感に馴染めた。

心の中は満たされてはいない。

特別秀でるわけではなく、特別務めていたのは相手から話しかけられてから話す。自己主張を最小限に抑えていた。

(音楽は聴いていた。当時バンプの”FLAME VEIN”から”COSMONAUT”にずぶずぶに沼っていた)

 

高校ではモテた。

しかし、綺麗にモテたというよりは、普段メガネをかけていない僕が授業中メガネをかけていてそれに注目し、休み時間にはほかのクラスメイトのメガネをとっかえひっかえされて「かっこいい」と言われながらもオモチャにされているようだった。

彼女らは自分たちの欲を満たすことしか求めていないのだと。

決して僕を下手くそに尊重しているようで、自分自身たちの欲を尊重していたのだと。

メガネの人間は頭がよく見えがちだ。

自分はメガネをかけると頭がよさそうに見えがちらしい。

自分は頭が悪いよ。

知らないだろう、別の学校だった彼ら彼女らは。

中学の頃にいじめを受け、親からは主張を受け取ってもらえず、行き場、生き場がないと思って、きゃっきゃうふふしているお前らが大っ嫌いだっていう事も。

人間は仕方ない。今にしか目がなく、過去を見ることができないで記憶と話からでしか過去を知れない。しかし自分は信用をされないと信じて誰にも話すことはしなかった。知られたくなかったし、知られたところで何かが変わるなんて到底見当もつかない。

 

会話をせず基本的におとなしくしている自分を卒業まで気にしてくれる女の子は一人いた。その子は自分も好きなバンド、RADWIMPSが好きで時々話をした。会話の下手な自分は不器用でみっともなく、毎度一言ずつくらいしか返したことがなかったかもしれない。しかし、ありがとう、古川さん。帰りにすれ違いに手を振ってくれたりして。

 

男友達も一応いなかったわけではないが、よく話す相手も主張が強く、まるで僕の話を聴いてくれるような様子はなかった(バンプのカルマを進めるたびにイナイレのカルマというキャラの話にすり替えられた)。ほかにもいるとしても、結構馬鹿にしてくる奴だった。中学時代のいじめよりはちゃっちい小馬鹿にする感じで重くはなかったが神経過敏にその馬鹿にされるそれに悩んだりした。普通じゃない自分に。

 

様々な葛藤をして、クラスの女の子からそこそこちやほやされていた自分は、徐々に見下されているように感じ始め、また、外見通りの人間ではなく頭が悪いと、印象を払拭をしたいがために、よく話をしていた友人の男の子とじゃれる程度の気分で殴ったりした。

酷いことをしたと今深く反省をしている。(気持ちが届けられる日があったらこれは伝えよう)その前に詩集返してもらおう。貸しっぱなしだ。声優っていう目標、着実に叶えられているみたいだね。

 

そんないろんな人に会って、自分を主張しきれず、葛藤し生きて、話を戻そう。

夢を叶えようと悩み、自分はその目標を一切形に出来ていない。

時間がかかるから費やそうとして、挫折して、長時間の寄り道をしている。

 

中学の頃は自分の部屋がなく、両親と兄弟と同じ部屋で、集中できるような環境は無かった。いつちょっかい出してくるか警戒して何も集中できなかった。

どうせ言い訳だ。

高校ではバイトをしてそれこそ時間がなかった。

出来ても夜時間はあったが電気つけっぱなせず、ずっとは起きていられなかった。親のいびきはうるさい。世吹かせば翌日体調を崩して、でも我慢してそれにより集中力は無く、お腹が鳴ることに警戒し、周りに意識を向け、授業にも集中できず知識も蓄えられなかった。

 

何かを叶えるには何かを努力をする必要がある。

それが出来たら、どれくらい良かっただろうか。

それから僕は青春をすり抜けて、成人し社会人になり、仕事をし、今は一人暮らしをして落ち着いて何かをする環境が設けられている。(ちなみに、言っておこう。これまでの葛藤の間一度として恋人という人間などいたことは無い。=年齢的なやつになるのかな。タイミングは何度かあったよ。まあ、それはまた別のお話)

 

今自分はパソコンを持ってこのブログを書いている。

去年の7月に新卒で入った職場を4年で退職し、転職。同時に一人暮らしを始めた。まあ、転職先は失敗し、今はフリーターだ。どうにか給料はいいところで今はしのげている。

 

夢はというと、やっぱうまく進行していない。

気付いたらこうしてブログを書いて、本を読んで、アニメを見て…。

まあ、時々夢に近づこうと少しずつ少しずつ近づこうとしている。少なくとも、中学、高校、実家にいた頃とはまるで状況と進行は違う。実家だったらパソコンなんてやっていたらキーボードの打つ音がうるさいと言われるだろう。更に何やってるの? ゲーム?と聞いてくるだろう。

窮屈だよ。監視しすぎないでくれ。

僕は僕の未来のために頑張ろうとしている。無責任な人間に管理しようとされたくなんかない。僕の人生の主導権は僕にある。

「無理だ」「そんなこと叶わない」「大変だよ」

うっさい。

それはお前が出来ないだけだろ。お前らのスキルと一緒にするな。世界は広い。世界っていうのは、人の可能性の事だ。記憶だ。知恵だ。個性だ。それが、世界だ。

否定してくるような奴らは、世界が狭いよ。

だから相手になんかするものか。

強くそう思うよ。

中学生の頃の自分もそう思っていた。しかし、言葉にうまく出来なかった。言葉という武器の種類と使い方が少なかったから。

今は備えてある。装備万端だ。

解放されることによって得たのは、柔軟に動けるという武器。

後は否定される言葉とは会わないようにし、強い意志を膨張させていこう。

 

時々気持ちが立ち止まることがある。

しかし、自分をずっと支えてくれていたものがある。それに支えてもらい、気持ちという足を動かしている。

音楽に救われているよ、僕は。

中学生の頃は登下校の時聴いて、歌っているだけで意味なんて全然分からなかった。

高校になって登下校歌ってなんとなくニュアンスが分かるようになっていった。

自分はスムーズに言葉が入ってこなかったからなんとなくの気持ちで、強い意志ではなかった。

しかし、今は言葉が散々わかるよ。充分わかるよ。

これまで支えていてくれてたんだね。

気付くの遅くってごめん。聴いてきた音楽達。

それから僕の身体。僕が身体を操縦している。僕という意思がキミを運転している。

この体が気分が悪かったのは僕、意志のせいだ。楽しませてやるから待っていて。…なんて、書いているのもこの体かw

まあ、ちょっと、借りるよ。頑張って夢叶えるよ。その時の喜びを感じる日を待っていて。身体中に嬉しいを感じさせられるほどの喜びを迎えさせてあげる。

頑張るから、一緒に。

 

……………。

 

僕は変わっただろうか?

変わっている。変だと思われるのもそうだけど、変化をしている。

成長をしている。

のんびりだけど、成長をしているはずだ。

 

何年前かに僕は夢を見た。将来の夢の方ではなく、寝ているときに見た夢の方だ。

仕事の休みの日に昼寝をしていた。

雑音が嫌いな自分は音楽を聴いて寝ていた。

自分は鏡の前に立ち、映った自分を見て、頭の中に〈あの日のままで〉と響き、成長していない自分の醜さを悔やんでいるという場面だった。

僕は曲を聴いていた。

静かに目が覚めていくとそれを思い出し、耳元に響いていた音楽は、Aimer(エメ) さんの『Believe:Be:Leave』という楽曲だった。


Aimer 『Believe Be:leave』

自分が夢を見ている時に浮かんでいた言葉、〈あの日のままで〉とは、この楽曲の歌詞だったのだ。

完璧にこの楽曲にぴったりかというと少しずれているかもしれない。

だけど、自分はまだ夢を見ていて、青春時代に壊れたハートはあの日のままで、まだみっともない。

それから、中学、高校、恋も知らなかった自分はおととし、とある人に愛された気がして好きになり、だけど付き合うにも至らず失恋をして、どうしようもなくそれらが思い出で、幼さで拭えない。

 

 

遅れた青春だったかもしれない。だけど、今も青春をしている。

成し遂げたい将来の夢に向かっている初期衝動は青春そのものだ。

物事はあっけなく過ぎる。

自分は自分に言い聞かせる。

”遅いモン負け”

もし、今日思いついて、明日何かを始めるより、思いついた時に始めた方が、明日より、進捗は勝っているに決まっている。

”早いもん勝ち”はたいてい終わってから言われる。

なら始める前に”遅いモン負け”と自分のケツを叩く。

 

何かをしたい、表現をしたいという気持ちはあの日のままだ。

しかし、知識、知恵は違う。

武装が増えた。

 

後は使い方を工夫するだけ。

 

もし、今立ち止まってくすぶっている人間がいるのなら、始めろ。

来年やろうじゃない。今だ。

明日じゃない。今だ。

1時間後にやろうじゃない、今だ。

一分後じゃない、今だ。

使える時間を存分に使え。使い倒せ。

時間にコントロールされるな、時間をコントロールしろ。

動けるのは思いついている間だ。少し経ったらはじめ用で気持ちが薄れたら、夢を叶えているかもしれない君の未来が殺される。少なくとも数年、数時間、数分、数秒、遅くなることだろう。

 

武器をそろえて、使いこなせ。

思いついた気持ちのままで、未来へ向かうのだ。

 

僕も頑張るよ。

越えられないバッドエンドなら、それは終わりじゃない。越えてこそ終わり。それから、始まりだ。

 

ふざけんじゃねえぞ、時間は有限だ。でも、丁寧に、生きろよ。

 

  あとがき

僕は気付くと鏡に映る自分を見て、変わっていない、成長していないという事にもどかしさ、悔しさを感じて涙を流していた。

泣き虫はきっと直らない。

でも、それでも良い。

 

最近、よくこの夢の事を思い出すことが多くなって、不思議な体験だったなと思って共有したくなり書きました。

音楽の力ってすごいなあって、改めて強く思った。

こんなに気持ちを動かされている。

夢って起きると忘れがちだけど、音楽に魅せられた夢だったから鮮明に覚えている。

『Believe:Be:Leave』のMVの風景にも似ていたからなのかもしれないけれど、なんかAimer さんに歌で言われているような気がして、頑張らないとなあって。

一歩ずつ、向かおうと思うよ、未来の将来の夢を叶えている自分に。

 

『Believe:Be:Leave』が収録されているアルバムはこちらから!↓

[rakuten:book:17479294:detail]

DAWN

DAWN

  • アーティスト:Aimer
  • 発売日: 2015/07/29
  • メディア: CD
 
DAWN

DAWN

  • Aimer
  • J-Pop
  • ¥2139

 

  Special thanks

家族。

多分、自分は嫌いだと思うんだ。だけど、家族の不器用さを芽にして人間が不器用なんだなっていうことが分かったよ。思いやり出来るような人間になったよ。タフな人間だよ。構い過ぎないでくれ。嫌いだけど、甘えたくなっちゃうんだから。

高校の頃仲良くしてくれた男の子。

お前の話なんて詰まんないよ。俺の話聞けよ。ずるいじゃん。友達って呼んだことないけど、多分、友達だよ。俺、馬鹿だから、まだ悩んでるよ。でも、お前が声優になろうと頑張ってんの、ツイッターで時々見かけるぜ。時々お前のオーディオブック聞いてる。良い声だ。

高校の時気にしてくれたラッド好きの女の子。

周りの女子はあっけなく僕からは興味が薄れたけど、最後まで気にしてくれていて、そのころ、少しは人を信用できるようになっていたのかもしれない。高校の頃少し、僕を支えてくれていたかもしれない。

いじめてきたやつら。

ずっと自分は恨んでるよ。お前らの為にはならないし僕の為にもならない。思い出すたび無駄な神経を使っていると思ってすぐ脳から取っ払う。おととしまでは記憶からまるで消えていたのに思い出しちゃったよ。もう、子供じゃないことを祈るよ。

好きな人へ

僕はあなたと結ばれないのだろうか。

どこが悪いのか、何が足らないのか。あなたは、僕の気持ちを受け取っておいて、気持ちだけで、ずるいよ。青春を、ありがとう。まだ、あなたに青春しています。

毎日あなたを思い出します。会いたいというよりは、ずっと一緒にいたい。

まあ、連絡したくなったら連絡します。僕を忘れないでいてくれたらそれだけで嬉しいから、覚えていて。

 

自分へ

お前はのろまだ。止まるな。せめて歩けよ。過去の自分を裏切るな。中学生の自分に恨まれるぞ。結構毒舌だから会った時は気をつけろよ。誇れるように、頑張れ。あと、なんかこのブログ、遺言みたいだぞ。早く寝ろ。

 

じゃあ、たった今の僕は、おやすみ。

 

読んでくれてありがとうございました……!!!!

Twitter

twitter.com

YouTube

www.youtube.com