③入門:米津玄師のジャンルとは? ロック? J-POP?~3rdアルバム:Bremen編~
いつも拝読ありがとうございます。どうも、傍観梟(ぼうかんふくろう)です。
『米津玄師のジャンルとは?』シリーズ3本目です。
『米津玄師のジャンルとは?』バックナンバー↓
今回は、3rdアルバム『Bremen』の特集になります。
『Bremen』でも『YANKEE』より大きな変化が感じられる音楽性の変化があります。
それでは、本編へ、張り切って! どうぞぉっ!!!
Bremen(ブレーメン)
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- アーティスト:米津玄師
- 出版社/メーカー: Universal Music =music=
- 発売日: 2015/10/07
- メディア: CD
3枚目のアルバム。
『YANKEE』と比べ変わったことがある。
それは、演奏部分の主張が少し抑えられ、ボーカルが聴きやすくなったということだ。
ガチャガチャと複雑な音の連続をしているのが『再上映』くらいであるが、ボーカルのボリュームが演奏より引き立てられており、特に『Flowerwall』が演奏がボーカルに綺麗に寄り添いドラムのリズムがメロディーを進行しているのが心地よくそっとギターの音が入って主張しすぎていないのが、歌詞を聴かせに来ているのがよくわかり、全体的にフォークロック色が全体的に感ぜられる。
しかし、アルバムの一曲目『アンビリーバーズ』や『再上映』『Neon Sign』にはバンドサウンドにエレクトロニカが頻繁に使われていて主張がある。
それから、対照的に音が最小限に抑えられている楽曲では『メトロノーム』という楽曲が特に新鮮さを感じた。前作の『アイネクライネ』に近く感じるが、この楽曲では浮遊感が濃くなっている。
テーマ通り、メトロノームのようなテンポを刻む音とギター、シンセ、ドラムの重なりがはっ、とさせられるタイミングがあり落ち着いた楽曲である。
歌詞については、メッセージ性が強く、BUMP OF CHICKENのような人の共感と、安心を与える救世的な優しい歌詞が多くなったことに関しては変化を感じた。
個人的におすすめしたいのが『ホープランド』だ。
彼が、子供時代に受けていたいじめや、経験から音楽との出会いによりこのような言葉選びができるようになったのではないかと思う。
この楽曲の曲調に似て、『フローライト』、『ウィルオウィスプ』、『雨の街路に夜行蟲』、『ミラージュソング』、『Blue Jasmine』は落ち着いた曲調でテンポは違えど聴きやすくなっている。
つづく↓
今回のアルバムでも、音の配置とボリュームが調整がされた楽曲が多かった。
複雑でガチャガチャとした米津玄師の特徴だった曲調は残しながら、自信で分析し歌を聴いてもらえるように曲調を案内しているのがこのアルバムでは大きな変化だった。
これで米津玄師というシンガーソングライターの音楽性が落ち着いたのかと思わせるくらいに、完成された楽曲ばかりだった。
しかし、それだけにとどまらず、彼は音の研磨を続け、追及をやめなかった。
その後の変化には、かなり大きなJ-POPのテーマと、彼の日本にとどまらない音楽性の出発点の始まりでしかなかったのだと後に知ることになる。それは、『BOOTLEG』に続く。